「どうした?」


先生が私の様子を見て、聞いてきた。


私は無言で先生にメールを見せた。


『悠梨、ごめん!
今日はクリスマスイブだから陽とデートする!
変わりに追試は絶対受かるから安心してね!(`・ω・´)』


……あの子たち……


「まさかのデートか。
まぁ、でも本当に受けないといけない補習は終わってるから、あとは山田たちの自由だもんな…」


でも!


「私がここに来た意味なに!?」


思わず叫んでしまった。


「意味はあるよ。」


「え?」


「一緒に帰れるじゃん。」


笑顔で言う先生に胸がキュンと締め付けられる。


そうだよ!!
先生と一緒に帰れるのだからこれ以上幸せなことなんてない。


「そうだね。」


「じゃあ5時まで勉強頑張れよ!」


「うん!」


私はあと数時間後に一緒に帰ることを楽しみにしながらまた課題に取り組むのだった──