「心配かけてごめんなさい。」


私が説明しようとすると、先輩が余計なこと言うんじゃないわよ?と言わんばかりすごい顔をしていた。


…すごく怖い…
でも…負けたくない。


「…ある人に近づくなって言われたんです。」


私の言葉に先輩は私を睨みつけた。
今までで一番鋭い視線。


「そんなこと言われたのか!?
…誰に!?」


私はゆっくり先輩に目を向けた。
私にあわせて先生の目線も先輩に向いた。


「もしかして、竹内?」


私は無言でコクンと頷いた。