私の出番が近づいたからと先生に起こされて、私は慌てて自分のクラスの席に戻った。


かなりの時間休んでいたからかだいぶ楽になっていた。


「悠梨!あんた大丈夫?」


クラスのみんなが心配そうに私を見ていた。
少し前までは考えられない光景に感動した。


「那月…それにみんな…ありがとう。
最下位になっちゃうかも知れないけど、私全力で走るね!」


私の言葉にクラス全員“頑張って!!”と応援してくれた。
今の私にはそれだけで十分だった。