8月2日の朝9時。
私は最寄り駅で先生を待っていた。


昨日、先生からメールが来てた。


『明日のことだけど、朝の9時に川内の家の最寄り駅集合で。』


シンプルにこれだけ綴られていたメール

それでも嬉しく感じちゃうのは私が先生に恋をしてるからなのだろう。


9時を少し過ぎた頃、私の目の前に黒い車が止まり、中から先生が顔を出した。


「おはよう、川内。」


……私服の先生だ。
私は初めて見る先生の姿に胸がキュンと高鳴った。