何でよ!もう!私が大輝好きって知ってるくせに…仲良くして…。
……彼女でもないのに嫉妬して…。

大輝と華を凝視していると、ふと華がこちらを向き
その瞬間、大輝と話すのをやめた
多分、気づかない間に唯花は2人を睨んでいたのだろう。

ーーー
つまらない入学式も終わり、後片付けの時間となった

何も楽しいことなどない片付けのなか
城崎中学生徒会 通称 陽光会の中心メンバーだけはただ、真剣に話し合っていた


その中の一人、総務の本田 愁は元彼。
そう。所詮は元なのだ。


キラキラと輝く笑顔は、もう私には向けてくれない
私の好きな人達は全て……

華に向けられた者だから……。


「私語ばかりしないでちゃんと片付けしてくださーい!」

透き通った声が体育館に響き渡る

「サボった奴、スクワットな!」

大好きな声も後から続いて聞こえる