「最後まで付き合ってもらって、

ありがとうございました」


「一緒にしないと、

終わらなかっただろ?」


「・・・ですね」


「一緒に住んでるんだから、

分からないことは何でも聞け。

一応、ここの社員になったわけだから、

一人前になってもらわないと」



「部下の面倒見はいいんですね」



「出来の悪い部下程、

何とやらってな・・・」


「・・・?」


「ほら、帰るぞ。腹減った」


「私もです」

今の言葉の意味を理解できないまま、

巧と二人、

家に帰った。