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その事は、

夏樹に知られてはいけない。

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心の奥底にしまいこんで、

夏樹に指示を出しながら、

昼のご飯もまともにとらず、

仕事に励んだ。

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おかげで、

急ぎだった仕事が、

夏樹のおかげもあって、

無事に終わった。

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「夏樹、お疲れ様。

おかげで仕事が終わった」

そう言って、

夏樹の頭を優しく撫でた。

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「大変だったけど、

なんだか楽しかったです。

お疲れ様でした」

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そう言った夏樹の顔は、

清々しい顔で、

とても綺麗だった。