そう思うと、

すっごく腹が立ってきた。

・・・

巧を、

恨めしそうに、

睨んでやった。

・・・

でも、

巧はビクともしない。

・・・

「さっさと準備をしろ、夏樹」

・・・

「へいへい」

・・・

「ご主人に向かって、

なんて言い方だ?」

「・・・」


「なんなら、

今すぐ、ここから出ていくか?」


そ、それは、困ります!!


「すみませんでした!

すぐに準備させていただきます!!」

私は半泣きで、

準備をしに行った。

・・・

やっぱり意地悪だ。