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調味料なんかを出してあげれば、

ササッと料理を作ってしまう夏樹。

感心しながら、

料理するのを見つめていた。

・・・

「そんなに見ないでくださいよ?

なんだか恥ずかしいです」

そう言って顔を赤くしながら、

でも手際よく料理を仕上げていく。

・・・

「あんまり料理が上手だからさ。

家でもやってたの?」


「そうですね。

うちは両親が共働きだったから、

早く帰る私が、夕食担当だったかな?」


「へえ、いい子だったんだ」


「いい子なら、

家を追い出されなくて済んだんですけどね?」

そう言って舌を出した夏樹。

・・・

表情がコロコロ変わって

可愛いな。