「やっと帰ってきましたね~!」

・・・

私は背伸びをしながら、

母国、日本の空気を、

胸いっぱい吸い込んだ。

・・・

「これからもっと

仕事が忙しくなりそうだ」


「え、え~?!」

私の横でぼやいたのは、

私の愛するご主人様・・・

・・・

「この間の取材で、

反響がかなりあるみたいなんだ」


「なんか、嬉しくない・・・」

ムスッとした私に、

巧は頭を撫でた。

・・・

「まぁそういうな・・・

嬉しい事もあるんだぞ?」


「…嬉しいこと?」

私の言葉に、

巧が微笑んだ。