「空港で、

巧ががんばれって

言ってくれたからですよ。

ここに来るのだって、

巧が背中を押してくれたから。

だから今まで頑張れた。

巧に会えないのは、

限界寸前でしたけど・・・」


「・・・ばか」


・・・

オレは夏樹を抱き寄せ、

しっかりと抱きしめた。

・・・

頑張って、

早くここに来て、

良かったと思った。

・・・

本当なら、

まだ1か月は先の予定だったから。

・・・

「夏樹、

今日から、

2人で頑張ろうな?」

「はい」

夏樹は満面の笑みを見せた。