「だって・・・

長かったし・・・」

そう言った私の頭を、

巧は優しく撫でた。

・・・

「早く帰ろう」

「・・もう、帰るんですか?」

・・・

さっきは知ってるって言ってたのに。

・・・

誕生日、

お祝いしてくれないの?

・・・

そう思うと、

とっても淋しい・・・

「夏樹」

「・・・なんですか?」

「・・・やっぱりやめた」

「?!」

・・・

う!!

巧がイジワル心に火をつけたらしい。

「もう!言いかけてやめるのナシ!」