「人の数が違う」


「何言ってるんですか?!

仕事場でされて、

後に残された私の身にもなってください。

恥ずかしくて死にそうでした」



「今の大胆行動が出来る夏樹が、

そんな事で死ぬか?」



「なっ!

誰かさんのせいで、

心臓に毛が生えたんじゃないですか?

もう・・・

巧なんて知らない!」


・・・

と、いつものように、

ケンカが始まった。


でも・・・

巧は、ニコッと笑って、

私をあの家に連れて行く。

・・・

「行きませんったら!

もう、家に帰るんです!」

私はもちろん拒否。