「巧のイジワル!」

そう言って布団をかぶってしまった。

・・・

可愛いヤツ。

・・・

自然と笑みがこぼれる。

・・・

「夏樹」


「・・・」


「ちゃんと聞け。

大事な話だから」


・・・

夏樹は、

目だけをオレの方に向けた。

・・・

「なんですか?」


「オレと、ここに住んでくれるか?」

「・・・」


「夏樹が部屋のモノを決めてくれないと、

引っ越しが出来ないんだ」


「…巧」

「・・・ん?」