・・・

ドアがバタンと締まり、

部屋の二人きりになった。

・・・

放心状態の夏樹に

近づいたオレは、

後ろからそっと抱きしめた。

・・・

少しビクッとなった夏樹。

・・・

でも、

抱きしめたオレの手を、

そっとつかんだ。

・・・

「どうしたら、

オレの罪は許される?」

・・・

オレの言葉に、

掴んだ手に、力が入った。

・・・

「私と二人の時は、

優しくしてください」

・・・

「それだけ?」