・・・・

朝。

目が覚めた私は、

いつものぬくもりを感じられなくて、

寂しさで一杯だった。

・・・

こんな事になって、

初めて、

巧の事を好きだった

自分に気がつくなんて、

最低最悪・・・

・・・

ベッドから起き上がった私は、

目の前の光景に、

目が離せなかった。

・・・

部屋のドアの横の壁。

・・・

そこに、

壁にもたれ、

俯いたまま眠る、

巧の姿があったから。

・・・

私は無意識に、

巧に近づいていた。