・・・

相手は、巧。

・・・

「巧が

そんな最低な男だと思わなかった。

夏樹が可哀相だ」

・・・

オレの言葉に、

巧は、反論も弁解もしない。

・・・

それは、

肯定したことになるんだぞ、

分かってるのか、巧?

・・・

オレは、

動けない夏樹を連れて、

会社を出た。

・・・

巧は、夏樹が好きなんだと思ってた。

・・・

表向きは、

最悪なくらい夏樹に冷たい態度。

でも、本当の裏の顔は、

好きだと言えない巧。