夏樹は、

酎ハイを一杯頼み、

何軒も、携帯で電話をし始めたからだ。

・・・

一体何をしてるんだ。

・・・

オレは夏樹が

気になって気になってしょうがない。

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何件目か忘れたが、

夏樹は携帯を机の上に置き、

大きなため息をついた。

・・・

察するに、

家出でもしたのか?

・・・

帰ろうにも、

夏樹がこれからどうするのか、

気になって帰れなかった。

・・・

飲みながら、

オレは夏樹を観察し続けた。

・・・