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あれからどれくらい経ったんだろう。

・・・

外はすっかり暗くなっていた。

・・・

宗次さんのおかげか、

熱はすっかり下がっていた。

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宗次さんの腕からそっと抜け出した。

・・・

宗次さんも、

つられて眠ってしまっていた。

・・・

「ありがとう、宗次さん」

私は小さな声で、呟いた。

・・・

「…夏樹。

もう大丈夫なのか?」

・・・

私の声で、

起こしてしまったみたい。

・・・

「はい。

宗次さんのおかげで、

すっかり熱も下がりました」