やっと起きる気になったオレは、

部屋を出るなり、

目の前の光景に驚き、

二人に駆け寄った。

・・・

「宗次どうした?」

オレの質問に、

宗次は怒り顔。

・・・意味不明。

・・・

「一緒に寝てるくせに、

夏樹の体調にも気づかないなんて、

お前はどうかしてる」


「夏樹の体調悪いのか?」


「悪いも何も、高熱だ。

オレが気付かなかったら、

たぶんこのまま仕事に行ってたな。

何で気づいてやらない?」


問い詰められ・・・

「でもさっき、キ…」

「・・・き?」

宗次と目が合い、

その先の言葉を躊躇する。