「とにかく離してください」


「イヤだ。

このままキスしたら、

夏樹はどうなるんだろ?」


・・・

だから、

真顔で言うなって!

・・・

「どうもなりませ・・・?!」

・・・

怒鳴り終える前に、

・・・

本当にしちゃったよ、キス。

・・・

固まった私。

「・・夏樹?」

巧の声に我に返った。

・・・

「この変態!」

暴言を吐き、

私は部屋を出ていった。

・・・

ドアを勢いよく閉め、

胸に手を当てる。