何事もなかったように、

そんな暴言を吐いた巧。

・・・

「あ、はい」

夏樹も慌てて、

割れた食器を拾い始めた。

・・・

「イテッ!」

夏樹が割れた破片で指を切った。

・・・

「ワッ、バカ、何やってんだ?!」

巧は慌てて、

夏樹の指に吸い付いた。

・・・

固まる夏樹。

・・・

思わず立ち上がるオレ。

・・・

「宗次、救急箱」

「・・え?・・あ」

「早く!」


「あ、はいはい」

オレは慌てて救急箱を取りに行く。