意地悪なご主人様【おまけ完】

「ふ~ん・・・

オレにはわかんないけど…

夏樹が分かってれば、

それで十分そうだな、巧?」


・・・


「うるさいよ。

用意してくれたんだから、

後片付けはオレがするよ」

・・・

相変わらず赤いままの巧は、

自分の顔を隠すように、

食器を持って、

キッチンに行ってしまった。

・・・

「あ、私も手伝います。

私は家事担当なんだから」

夏樹も慌てて立ち上がる。

・・・

オレは、夏樹の手を掴んだ。

「宗次さん?」

「夏樹は巧の事好きなの?」

突然呼び捨てされ、

尚且つそんなことを聞かれた夏樹は、

口ごもってしまった。