私はもう一度息を吐いて、窓の外に視線を移した。


もうすっかり暗くなった外の景色が高速で移り変わっていく。



今度会ったとき、ちゃんと謝ろう…。


そう決心して、私はひとり頷いたのだった。


















成功、とは言えないデートだったけど。




ずっと、嘘の笑顔しかくれない京佑くんだったけど。




でも、最後の傷付いたような、泣きそうな、怒ったような、複雑な顔は、きっと、本物だった。



私って、ひどい奴?


言いすぎたって反省してるのに、少しは本当の顔が見れてよかった、なんて思ってるんだ……。