「楽しそうだね」
「楽しいじゃん!!」
はしゃぐ私と嘉乃の後ろで、苦笑の男と無表情の男。
なんだよ!
無駄にいい身体見せつけてくれちゃって!!
どうせ私は幼児体型で色気ゼロですよーだっ!
……って、今憤慨するのそこじゃない?
「諒太郎さん!あれ行きましょうよ!!」
「ん?」
流れるプールを指さして諒兄の腕を掴みながら楽しそうに言った嘉乃に、引きずられるように諒兄は歩き出した。
嘉乃は私と違って遊園地なんかでもあんまり絶叫系は乗らないタイプ。
だから、ウォータースライダーよりは流れるプールや波の出るプールでぷかぷかしてる方が好きみたい。