下級生と保護者の拍手に包まれながら、ぞろぞろと体育館を後にする。
教室で順番に卒業証書を受け取って、クラス担任の簡単に挨拶があって。
至るところから、微かな嗚咽や洟(はな)を啜(すす)る音が聞こえる。
解散になっても、皆写真を撮ったりで卒業アルバムのメッセージ欄の書き込み、部活の後輩の相手なんかで忙しく、なかなか教室から人が減る事はなかった。
「アヤ!」
「わ!」
後ろから、がばっと勢いよく抱きつかれて、前に倒れこみそうになる。
「嘉乃!」
「早く、行かないと!」
私から身体を離しながら、嘉乃は笑った。
「分かってる。……嘉乃、またね」


