「ごめん。もうしないって言ったのにね。……でも、これで本当に最後だから」
今度はまっすぐに私を見た京佑くんの瞳。
私はどうしてか、突然大きな不安に押しつぶされそうな心地になった。
これ以上、言葉を紡いでほしくない。
無意識のうちに、そう思っている。
「京佑く」
「もう、諦めるよ」
私の言葉を遮って、京佑くんはそう言った。
……諦める…?
京佑くんは、目を丸くしたまま言葉を継げない私に小さく笑って、私の肩に触れていた手を離した。
「綺深のこと、諦める」
「ど、して、急に」
やっと出た自分の声は思った以上に、涙をこらえているのがはっきり分かるくらいに、弱々しかった。


