京佑くんが私に、手をつなぐ、以外の行為で触れてきたのはクリスマス以来で。
久しぶりに強く感じる彼の匂いや、温度に、どうしようもなく泣きたくなった。
本当は、このままずっと抱きしめていてほしい。
……けど、それじゃ、今までの苦労が全て無駄になってしまう。
あと、半月なんだから。
……離れなきゃ。
しかし、私が覚悟を決めて京佑くんの身体を押し返そうとする前に、ふっと私を強く捕えていた腕から力が抜け、ゆっくりと、密着していた身体が離れた。
「京佑、くん……?」
私の両肩に手を置いて、俯く京佑くんは、どこか、泣いているようにも見えた。
「……これで、最後にするから」
「え……」
最後って、何が?
そう訊く前に、一瞬、京佑くんの唇が私のそれに触れた。
唐突なキスに、目を見開く。
本当に触れるだけの、優しいキス。


