改札を出た私に気付いた京佑くんが、近づいてくる。
「ごめん、待った?」
そう訊くと、「そんなに待ってない」と笑う。
……最近、毎回このやりとりしてるような気がする。
「あのさ。今日、行きたいとこあるんだけど、いい?」
「行きたいとこ?」
京佑くんの言葉に軽く首をかしげつつきき返した。
すると京佑くんは、うん、と頷く。
「前行った、公園」
……あぁ。
京佑くんの家の近くの、大きな公園か。
「うん、いいよ」
どうしてそこに行きたいのか、深く考えることもなく私は頷いた。
「……さんきゅ。じゃ、行こう」
そう言って自然に私の手を握った京佑くんに、ついていくように歩き出す。
私の手を強く握る京佑くんの手は、なんだかいつもより少し、熱い気がした。


