君と本気のラブゲーム



結局、バレンタインはブラウニーを作ることに決めた。


これなら一度前に作ったことがあるし。


失敗もしない……はず。




前日に材料を買って、レシピ本片手にチョコレートと格闘した。


チョコきざむのって、苦手……!




諒兄や仕事から帰ってきた両親にちょっとずつつまみ食いをされながらも、なんとかラッピングまでを終える。


つまみ食いしていった家族の評判も上々だったし、これで完璧!


包んだのは、京佑くん、嘉乃、諒兄、父の分。


残りは私と母で頂くことにしようっと。



ぱく、と残ったひとかけを口に放りこむと、心地良い甘さが広がった。


うん、美味しい!




あとは、渡すだけだ!



甘い香りの残るキッチンを片付けて自分の部屋に戻る頃には、時刻はもうすでに2時を過ぎていた。



明日持っていく分だけ鞄に入れて、私はあくびを噛み殺しながらベッドに潜り込んだ。