「なんか……。ごちそうさまです」
「なんだそれは」
「いや、ラブラブすぎて申し訳なくなった」
そう答えた私の言葉の意味が分からなかったのか諒兄は微かに眉を寄せ、目線をテレビに戻した。
私は残りのチャーハンを食べ終え、諒兄より先にリビングを出て自室に上がった。
本棚からレシピ本やバレンタイン特集の載った雑誌を取り出して、パラパラとめくる。
美味しそうなチョコレートが並び、見ているだけで幸せな気持ちになれる。
「どうしようかな」
いつも、我慢させてる。
無理、させてる。
だから、チョコをあげることで喜んでもらえるなら、できる限り頑張りたい。
私も、京佑くんに幸せな気持ちになってほしいもん…。


