諒兄の作ったチャーハンをキッチンから持ってきて、私も諒兄と並んで食べ始める。
もぐもぐとチャーハンを頬張りながら、私はずっとバレンタインのことを考えていた。
「諒兄ー」
「なんだ」
すでに食べ終わって、ずず、と食後のお茶を飲んでいた諒兄は、私の方を見た。
……なんか最近、前よりちゃんと相手のことを見て話きくようになったよね…。
「諒兄、バレンタインはどうするの?」
「……さあな」
「とか言って、嘉乃からのチョコ、楽しみなんでしょ?」
「……楽しみで悪いか?」
いつもみたいに黙秘権を行使されると思って言ったのに、まさかまっすぐ返されるとは思わなくて、ぽかん、と諒兄を見つめ返してしまった。
だ、誰だこれは。
私の知ってる諒兄じゃない!!


