「じゃあ、14日も駅で待ち合わせでいい?」
放課後一緒に過ごすときは、中央の駅に待ち合わせることが多かった。
バレンタインも平日で学校の後にチョコを渡すことになるので、そう訊く。
「うん、わかった」
にこりと笑った京佑くんは、本当にバレンタインを楽しみにしてくれてるんだと思うと、なんだか嬉しくなった。
チョコ、作るの頑張ろう、なんて今からやる気が出てくる。
それから他愛ないことを喋っているうちに私の家についた。
「じゃあ、チョコ楽しみにしてる」
「期待はあんまりしないでね」
はいはい、と笑って、ぽん、と私の頭を撫でた。
きゅん、と胸が鳴る。
京佑くんは「じゃあね」といちど手を振って、私に背を向けて歩き出した。


