君と本気のラブゲーム







嘉乃の言葉通り、バレンタインが近づくにつれて街中はバレンタイン仕様になっていった。


……ついこの前まではクリスマスだったのにな、なんて思う。



店頭に置かれた綺麗にラッピングされたチョコレート。



自分用に買ってしまいたくなるほど、どれも美味しそうで、可愛くて。




「綺深、聞いてる?」



隣から聞こえた声にハッと我に返った。



「あ、ごめん。チョコ美味しそうでつい見ちゃってた」



あはは、と返すとふわりと笑ってくれる。



その優し気な微笑みに、キュンと胸が締め付けられて。





……なんだか、泣きたくなる。





今日は日曜日で私も京佑くんも暇だったので、一緒に映画を見に行った。


今は、その帰り。



「あ、そうだ。京佑くんは、何が好き?トリュフ?ホワイトチョコ?それともチョコケーキとか?」



そう訊くと、京佑くんはすこしだけ考えるように視線を上げた。