本当に、最近は時間の流れが早く感じる。
クラスのみんなも、地元を出る子たちはそれぞれの場所で暮らすアパート探さなきゃ、とか。
そういう話題をちらほら耳にするたびに、ああ、もう卒業なんだな、って思う。
私や嘉乃みたいに地元に残る人ばかりじゃないから。
美都や樫野くんだって、高校を出たら地元を離れる。
今まで当たり前だと思っていたもの。
それが変化していく時期なんだ。
「アヤ、キョウにチョコあげるでしょ?」
「義理だけどね」
「……また、そうやって」
嘉乃は不満気に何かをつぶやいたけれど、微かすぎてその声は聞き取れなかった。
「え、何?」


