その次の週には諒兄も嘉乃のお宅にご挨拶に伺った。
すごく不安だったけど、京佑くんから聞いた話では結月さん始め桜木家の皆さん、快く迎え入れてくれたみたい。
……こっちでは、さすがに結婚相手、という意味ではちょっと渋られたみたいだけど。
でも嘉乃の奔放さは親譲りらしく、ご両親はわりとあっさり認めてくださったらしい。
すごいな。
渋っていたのは、嘉乃の祖父母。
付き合うのはともかく結婚については、2年後、もういちど挨拶に来てくれてから考える、という返答だったって。
でもそれが正常な判断だよね…。
「じゃあ、これで親公認で恋人ってことかー。すごいね、嘉乃」
諒兄に会いに来ていた嘉乃と、今は私の部屋で喋っている。
ちなみに諒兄はバイトへ出かけて行きました。
「ありがと。でも、アヤだってもうすぐ、じゃないの?」
「え?」
「だって、もうすぐバレンタインだよ!イベントは恋の最大の後押しだから!」
バレンタイン……?
私は部屋のカレンダーに視線を投げた。
……うわ。
本当だ。


