繋がれた手を引かれるままに歩き出す。
ドキドキと一度走り出した鼓動は、なかなか収まってはくれなかった。
少し歩いて辿りついたメリーゴーランドは、あまり人気がないのかそこまで混んでいなかった。
「馬車でしょ?」
「何言ってるの、京佑くんは白馬でしょ!」
そんな言い合いの末、やっと馬に乗ってもらえた。
こんな王子顔で馬車なんて、もったいなさすぎるから!!
「……ぷはっ!」
でも、あまりに似合いすぎて、笑える。
そんな私を顔をしかめてみていた京佑くんだけど、私は構わず隣の低めの馬に乗った。
「綺深も似合うね?」
「どういう意味」
「そのままの意味」
「……」
それは、あれですか?
子供っぽいとか、そういう?
ぱっかぱっかと動きだしたメリーゴーランド。
……なんか、今更だけどこれ、結構恥ずかしい。
一緒に馬車に乗れば良かったかも…。


