「だよねー。そうなるよねー。諒兄の大学卒業後だから、あと2年は普通に恋人同士だと思うけど。ていうかエンゲージリング、気付かなかった?」
「そんなとこまで見てない」
「えー?そういうもん?」
結構、手って目につくところだと思うけどなぁ。
私が首を傾げていると、京佑くんが悪戯っぽく笑った。
「もし指輪してるのが綺深なら、すぐ気付くと思うけどね?」
「……っ!か、からかわない!」
まったく、心臓に悪い!
「本心だけど?」
「またそうやって…」
そうやって、簡単に私の心を乱す。
そんなこと言われたら、心臓がバカみたいに騒ぎ出すんだから!


