君と本気のラブゲーム




「年末年始は忙しいから、落ち着いたらうちの両親にも会ってくれるって。私も、近いうちにご挨拶に行くね」



そう言ってにっこり笑う嘉乃。



「幸せだねー」


「もちろん!あ、でも安心してね。学生結婚は色々とあれなので、諒太郎さんが卒業したら、だから」



「じゃあ、あと2年後くらい?」



つまり、実質2年は恋人期間があるってことか。


よかったー。



「……アヤ、私はゲーム、クリアだね?」



不意にそんなことを言われて、私はびっくりして目を見開く。



「約束。果たしたよ。…ゲームのためっていうか、私本当に諒太郎さんのこと好きで必死だったから忘れかけてたけど」


「……うん」


「アヤも、頑張ってね」


「……私は、好きにならないよ?」


「まだ、わからないでしょ」