「おーい。アヤ、戻ってこーい」 嘉乃の声でハッと我に返った。 うわお。 完全に自分の世界に入ってたよ。 「ごめん、何?」 「だから、クリスマスはキョウと一緒に過ごすんでしょ?」 気付けば嘉乃の皿はもう空だった。 私も最後の一口を運ぶ。 「…クリスマスの話なんてしてないよ」 「え!?でもキョウ、24日は予定あるからって言うから、家族のクリスマスパーティー25日にずらしたよ?」 「え…」