そのあと、せっかくなので美都と一緒に満天の星空を満喫した。
私の知らない星の話を、美都はたくさん教えてくれて。
気付いたら、橋本先生に指定された20分なんてあっという間に過ぎていて、先生が屋上に呼びに来た。
美都と、先生と屋上を出て、さっき樫野くんが告白してくれた渡り廊下を通り過ぎて。
私は、ちゃんと返事をしようと、もう一度、決意を固めたのだった。
「おやすみなさい」
「ありがとうございました」
橋本先生に挨拶をして、部屋に戻る。
本当はとっくに就寝時間なんてすぎていて、こんな時間まで時間をくれた橋本先生に本当に感謝だ。
もう嘉乃はぐっすり眠っていて、他の子が「さっきまで頑張って待ってたんだけどね」と笑って教えてくれた。
『明日、6時にロビーで待ってます』
寝る前に、樫野くんにそうメールを送って、私も布団に潜り込んだ。
……大丈夫。
きっとちゃんと、向き合える。


