「ひくわけない!!」
少しだけ不安げな瞳で私を見た美都に、ぶんぶんと首を横に振って見せた。
すると、美都はクスッと笑みを零す。
「ありがとう」
「そんなの全然気付かないくらい、美都はちゃんとマネージャー、やってたもん。ひくはずないじゃん」
仕事がおざなりになっていたならともかく、マネージャーとしての美都は立派だった。
私よりずっと要領も良くて、選手に対するアドバイスや対応も的確で。
そんな美都を尊敬はしても軽蔑なんか絶対にしない。
「……あ、れ。ていうか、美都、樫野くんのこと好きって…」
私は京佑くんのことが好きで。
美都は樫野くんのことが好きで。
樫野くんは、わ、私のことが好きで…?


