君と本気のラブゲーム



ハッとして私も時計を確認すると、21時半過ぎてる、っていうか、22時まであと10分も無い…!



え、そんな長風呂しちゃった!?



「や、やばい!!遅れちゃう!!」



私は、急いで化粧水やら歯ブラシやら洗面道具をポーチに片付け、それを着替えの入った袋に投げ入れた。



「ちょっと美都、早くゴムとシュシュ返して!…って、美都どこ行った!?」



さっきまで髪を乾かしていたはずの美都の姿がない。



「美都ちゃんならもう部屋に戻ったよ?」



のんびり嘉乃が言う。



なんだって!?



「ひ、嘉乃、ごめん。先行くね!」


「うん、わかったー。かしかしに迫られたら変顔か奇声だからね」


「いや、だからそれはないから!!」



私はそう言葉を返して、急いで脱衣所を出て部屋に戻った。