「はよ」
食堂で朝食を食べ終え、食器を片付けようと立ち上がった時、不意に横から声を掛けられて振り返る。
「あ。樫野くん、おはよー」
今から朝食らしい樫野くんが立っていた。
明らかに寝起きです、って感じに寝癖の付いた髪。
「……何笑ってんだよ」
「だって、髪!」
せっかく堪えてたのに、不機嫌そうな顔で訊かれて我慢できずにあははと声を上げて笑ってしまった。
「そんな短くても寝癖つくんだ!」
「失礼な奴だなホントに」
部活をやっていたころよりは伸びたけど、やっぱりまだ短い髪。
ひょんっ、て一か所だけはねていて、なんだか可愛い。


