君と本気のラブゲーム




「かしかし、何の用だったの?」



広間に入りながら、美都がそう訊いてきた。



「さー…。よくわかんないけど予定表を見ろって今日やたら言われるんだよね」


「そして綺深はそれをスルーしてるわけですか」


「いや、なかなかタイミングがね」



まだ荷物置いただけで中身を出してませんからね。


でもこの集会が終わったら勉強道具を取りに一回部屋に戻るから、その時にでも確認しよう。



いつまでもちゃんと見ろって言われるの嫌だし。


まるで私がちゃんとしてないみたいじゃん。



「えーっと。うん、全員いるね」



私は一応班のリーダーなので点呼を取り、先生に報告した。