……私だって、もし京佑くんが同じ学校で同じクラスだったら、絶対同じ班になりたいって思うもんな…。
荷物を運びながら、私はぼんやりとそんなことを考えた。
────もしもキョウが一緒の学校だったら、文化祭や修学旅行や、そういうの全部一緒にできたのにね。
いつだったか、嘉乃がそんなふうに言っていたのを思い出す。
あのときは、なんとも思ってなかったけど。
私はその言葉の意味も、ちゃんと分かってなかったのかもしれない。
……だって今はこんなに、本当にそうだったらよかったのに、って思ってる。
修学旅行とか、一緒に行けたら楽しかっただろうなー…。
こんな、なんでもないただの勉強合宿だって、きっと好きな人がいるってだけで何倍も楽しめると思う。


