君と本気のラブゲーム


昨日からずいぶん行動がテキパキしてますね樫野くん…。


私は頭の中で大量のハテナマークを飛ばしながら嘉乃の隣の席に戻った。



「…どしたのアヤ、変な顔して」


「なんかかしかしに日程表ちゃんと確認しろとか言われた」


「えー?急に?」


「急に」


「ぼーっとしてんじゃねーよ!ってこと?」


嘉乃が首を傾げた。


ねーよ、って…。


似合わないからやめなさい…。



「謎だー」


「まぁ、とりあえずチョコでもお食べなさいって」



そう言って、嘉乃がチョコを一粒掌に乗せてくれた。



「ありがと。ていうかお菓子の出番早いな」


まだ朝8時なんですけど。



そう思いつつ、私は口の中に貰ったチョコレートを放りこんだ。


心地良い甘さが口の中に広がる。



「手元にあれば確認するけど、私日程表着替えとかの方のバッグに入れちゃったんだよねー」


もぐもぐ。


「じゃあ仕方ないね。着いてからゆっくりじっくり確認すればいいよ」


「そうする」