自分のことで精いっぱいで気付かなかったけど。
なんか…。
なんか、京佑くん、脈、早くない?
私は思わず顔を上げて京佑くんの顔を見上げた。
するとその視線に気づいたのか京佑くんも私を見る。
「……」
私は何も言わずに視線を逸らした。
うーん…。
普通…、だよね。
じゃあ、気のせいか…。
そうだよね。
京佑くんがこれくらいでドキドキするはずないよね。
私ったら、勘違いも甚だしいよ。
……もしかして、京佑くんも私にドキドキしてくれてるのかな、なんて。
勘違いしちゃダメ。
今日の私、流されすぎだよ。
決めたでしょ。
卒業するまでは、このゲーム、負けるわけにいかないって。


