外に出るまで気付かなかったがもう完全に日が落ちていて、星が瞬く夜空が広がっていた。
腕時計を確認すると、19時になろうかというところ。
……いつの間に、こんなに日が短くなったのかな。
「何ぼーっとしてんの。行くよ」
「あ、うん」
門のところで私を待っている京佑くん。
急いで駆け寄って、ふたり並んで歩き出した。
「……」
まるで当たり前みたいに、手を繋いでくるけど。
それだけのことで私がどれだけドキドキしてるかなんて、京佑くんは分かってないんだろうな…。
「…ねぇ、送るって駅までだよね?」
なぜか黙ったままの京佑くんにそう訊ねると、きゅ、と繋いだ手に力が込められた。
「…なんで?」
そして徐(おもむろ)に口を開くと、質問に質問で返してくる。
「なんでって…。何が?」
質問の意味が分からなくて更に訊き返した。


