嘉乃は、白いブラウスに膝丈より少し短いくらいの桃色のフレアスカート。
それにカーディガンを羽織っていた。
いつもは下ろしている髪を、今日はハーフアップにしている。
制服を着ているとき以上に大人っぽく見えた。
……京佑くんは。
いつも通り、カッコいい私服で。
黒っぽい色使いだけど、決して地味じゃなくて。
黒いジャケットが、とてもよく似合っていた。
「……」
京佑くんを見た途端、心臓が嫌に騒ぎ出す。
────どうしよう。
怒って…、るよね、そりゃ…。
でも、ここまで来て、逃げ出すわけにはいかない。
……よし!
私は気合いを入れるようにひとつ頷いて、ふたりに近づいていった。
そんな私を諒兄は眉を顰めて見ていたけど、なにも言ってはこなかった。


